栽培している果物たち

奈良県大淀町の大阿太高原に広がる真田園では、四季折々の果物を丁寧に栽培しています。標高約250mの高原地帯で、昼夜の寒暖差と水はけの良い赤土という恵まれた自然環境のもと、樹上完熟と減農薬栽培にこだわった果物たちは、深い味わいと香りを持っています。

梨 （8月〜10月）

大阿太高原は「梨の里」として知られる名産地。
真田園では複数の品種を栽培し、8月から10月にかけて順次収穫しています。

愛甘水（あいかんすい）
8月上旬〜お盆頃が収穫期。
幸水より糖度が高く、甘みと程よい酸味のバランスが秀逸な早生品種です。
果汁たっぷりで、暑い夏にぴったりの爽やかな味わいを楽しめます。

幸水（こうすい）
お盆過ぎ〜8月下旬が旬。
香り高くジューシーな人気品種です。非常に糖度が高く柔らかい食感が特徴で、真田園では完熟を待って収穫するため、市場品よりも一層甘みが強いのが特徴の梨。

二十世紀梨（にじゅっせいき）
9月上旬〜9月下旬にかけて収穫。
大阿太高原は日本で最初に二十世紀梨の栽培が始まった歴史ある地域です。
淡いグリーンの果皮とシャリッとした食感が特徴の「青梨の王者」が二十世紀梨。
果肉はなめらかで果汁も多く、適度な酸味と糖度を備え、真田園の看板商品です。シャキシャキとした歯触りと控えめながら上品な甘さが特徴。

豊水（ほうすい）
9月上旬〜9月下旬が収穫期。
大きいわりに甘みが強く柔らかい「赤梨の王者」と言われ、赤梨系の甘みと柔らかな食感が特徴です。
二十世紀梨と同時期に楽しめる品種。

南水（なんすい）
9月下旬〜10月上旬に出荷。
芳醇な香りとコク深い甘みが特徴の晩生種です。
真田園の南水梨は、クラフトジンメーカー「大和蒸溜所」の原料としても採用されるなど、その品質が高く評価されています。

各品種は樹上で完熟させた後、朝露が残る夜明けに手摘みで丁寧に収穫し、
鮮度を保つため、収穫当日中に選果・箱詰めし、産地直送でお届けしています。

柿 （10月〜12月）

奈良県は柿の名産地としても知られ、真田園でも秋から初冬にかけて様々な柿を栽培しています。

富有柿（ふゆうがき）
11月中旬〜11月末頃が収穫期。
果皮が橙紅色で艶があり外観も美しい大玉の甘柿で、「柿の王様」と称されるほど風格のある品種です。
大玉で甘みが非常に強く、柿好きにおすすめ。
真田園では樹上完熟させることで、ゼリーのように柔らかな食感と濃厚な甘さが楽しめます。

次郎柿（じろうがき）
10月下旬〜11月中旬に収穫。
しっかりした果肉と香り高い渋抜き果実が特徴です。四角形の独特な形状で知られ、甘みが強く人気の品種。

渋柿（ほしがき用）
江戸柿・筆柿・愛宕柿などを栽培。
これらは干し柿にすることで、濃密な甘さが楽しめます。
真田園では秋には渋柿を使った干し柿（吊るし柿）作りも行っています。渋柿の皮を剥いて軒先につるし、乾燥した寒風に約1ヶ月当てて作る干し柿は、白い粉がふくまで糖分が結晶化し濃密な甘さになります。

柿はヘタを残したまま渋抜きを行わず完熟で出荷。ふるさと納税の返礼品としてもリピート率の高い人気商品です。

みかん（12月〜）

冬の味覚として、真田園では柑橘類も栽培しています。

温州みかん
12月中旬〜が収穫期。
木なりで完熟させ、甘みと酸味のバランスが抜群のみかん。
奈良県は和歌山県に隣接しており、大阿太高原でも一部でみかん栽培が行われ、真田園のみかんは奈良の冬の陽光を浴びて育ち、糖度が高くジューシーな味わいとなっているのが特徴です。

せとか
12月下旬〜収穫。
大玉でジューシー、濃厚な甘さと上品な香りが特徴の高級柑橘です。比較的新しい品種ですが、その美味しさから人気急上昇中の品種。

みかんは低木で栽培し、寒風を活かして甘みを蓄積。お歳暮やギフトにも最適な冬の味覚です。

真田園のこだわり

• 樹上完熟 – 木になったまま完熟するまで待って収穫することで、果実が持つポテンシャルを最大限に引き出しています。特に二十世紀梨は完熟収穫することで糖度・香気・食感のバランスが最高になります。
• 有機質肥料と赤土 – 祖父の代から受け継ぐ赤土に、米ぬか・油かす・石灰質資材をブレンドした土づくり。微生物の働きを活かした”生きた土”が果肉に深いコクを与えます。
• 減農薬栽培 – 袋掛けと天敵昆虫の力で農薬を最小限に抑え、子どもも皮ごと丸かじりできる安全な果物づくりを続けています。特に二十世紀梨は黒斑病に弱いため、パラフィン袋による対策を行いながら、必要最小限の農薬散布にとどめています。

大阿太高原の豊かな自然環境と、100年以上続く果樹栽培の伝統技術が融合した真田園の果物たち–。四季折々の味わいをぜひご賞味ください。
現在(2025年4月)では梨の花が咲き、これから実をつける大切な時期。今年も豊作を願いながら、丁寧な栽培を続けています。